ハイキングコースにも最適
美深 松山湿原
松山湿原は北海道北部の美深町仁宇布にある。標高約800mの緩く傾斜する台地に発達した湿原で、面積は約15haほどである。湿原はアカエゾマツ林に囲まれている。また湿原内にも片側だけに枝を出すアカエゾマツの低木(風衝樹形)が点在する。松山湿原と言う名称もこのアカエゾマツ林から由来しているらしい。湿原の中央部には、えぞ松沼、つつじ沼、はい松沼の3つの池塘がある。湿原の基盤は新第三紀中新世に活動した安山岩溶岩である。この溶岩は登山道9合目付近と6合目の展望台にわずかに露出している。
道道美深雄武線を仁宇布から雄武に向かって進むと右手に松山湿原の看板とゲートがある。舗装整備されている道路を進むと天竜沼脇の駐車場につく。ここから徒歩で900mほど、これもウッドチップ等で整備された登山道を進むと松山湿原に到着する。湿原内にも木道が整備されているので散策を楽しめる。なお登山道入口から少し進むと「風穴」から冷風が流れている。
既存の指定など
北海道自然環境保全地域
所在地
美深町 仁宇布
リンク
参考文献
辻井達一・橘ヒサ子・高橋英樹・梅沢 俊・岡田 操・冨士田裕子,2003,北海道の湿原と植物.北海道大学出版会,264p.
道北地方地学懇話会(1995)同法区の自然を歩く,北海道大学図書刊行会,269p.
北海道開発庁(1960)5万分の1地質図幅「仁宇布(網走-5)」および同説明書.37p.
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