11万年前に噴火したカルデラ
有珠山の生みの親 洞爺湖
洞爺湖は,約11万年前(11.2-11.5万年前) に大量の火砕流を噴出して形成されたカルデラである.この火砕流は遠く岩内海岸まで堆積していて,総量は150立方キロメートル以上である.岩質は輝石流紋岩である.カルデラは直径約10km,湖面海抜84m,水深は最大179m・平均110mである.中央に輝石角閃石安山岩からなる中島火山があり,中島火山の北側で水深が深くなっている.
洞爺湖周辺は新第三紀の変質安山岩,輝石安山岩が分布しているほか,湖の東海岸の壮瞥町滝之上付近には洞爺湖形成以前の噴出物である、流紋岩質の壮瞥火砕流堆積物や安山岩質の滝ノ上火砕流堆積物が分布している.
既存の指定など
支笏洞爺国立公園
洞爺湖有珠山ジオパーク
所在地
壮瞥町
洞爺湖町
参考文献
曽屋龍典,勝井義雄,新井田清信,堺 幾久子,東宮昭彦,2007,有珠山火山地質図(第2版).産業技術総合研究所 地質調査総合センター.
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