巨大地すべり頭部に形成された沼
空沼岳の真簾沼とヒョウタン沼
空沼岳の北東斜面は,巾約3km,奥行き約5kmの巨大地すべり地帯である.空沼岳の万計沢登山コースは,登山口からほとんど,この地すべりの移動土塊の中を通っている.この地すべり地帯の頭部陥没帯にできたのが真簾沼(まみすぬま)である.真簾沼は約300m×300mの円形に近い沼で,水面標高は約1,065mである.
一方,ヒョウタン沼は,巨大地すべり地帯の北西端付近の尾根上に形成された約100m×30mほどの大きさの沼である.水面標高は約1,140mである.沼のある尾根は巾200mほどあり,その尾根上に比高10〜20mのコブが見られる.地すべりはこの尾根の反対斜面(西斜面)を含んでいると考えられている.
所在地
札幌市 南区簾舞
リンク
北海道立総合研究機構 地質研究所,北海道の地すべり地形データマップ
参考文献
北海道立総合研究機構 地質研究所,北海道の地すべり地形データマップ.
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