隠れた燃料資源
浦幌川 ビリベツ挟亜炭層
道道56号を南向かって進むと右手遠方に大きな崖が見える.ここに露出している地層は「ビリベツ夾亜炭層」と呼ばれる鮮新世頃の地層である.ビリベツ夾亜炭層は,下位からラミナの発達する凝灰質砂礫岩〜砂岩,凝灰質砂岩,凝灰質シルト岩へと上方に細粒化する地層の組合せが,繰り返し累重している.この地層は名前のとおり亜炭層を挟在することが特徴である.亜炭(褐炭)とは石炭のうち最も熟成度が低く,かつ不純物の多い低品位であるものを指す.浦幌川に阻まれて崖を直接観察することはできないが,亜炭層は浦幌川左岸の河床にも露出しているので,実際に手に取って観察することができる.
所在地
浦幌町 合流〜相川
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参考文献
三谷 勝利・橋本 亘・吉田 尚・織田 精徳(1959)5万分の1地質図幅「本別(釧路-32)」および同説明書.北海道開発庁,83p.
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