浜益区 幌の玄武岩溶岩
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火山円礫岩上を流れた溶岩

浜益区 幌の玄武岩溶岩

浜益玄武岩類の露頭全景:崖の高さは約50mで斜面やや下部にレンガ色のクリンカーが見える.【写真: 石井 正之】
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クリンカーの近接:レンガ色の基質に中に黒灰色の玄武岩のブロックが見える.クリンカーの下底は草に覆われているが,約5mほどの厚さである.落石防護ネットのロープの間隔は横2,縦5mである.【写真: 石井 正之】
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浜益側の塊状玄武岩:幅1.5mほどの鉛直の柱状節理とそれに直交する板状節理が見られる.【写真: 石井 正之】
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増毛側の崖の状況:玄武岩は斜面上部に黒く見え,斜面の主要部は火山円礫岩となる.【写真: 石井 正之】
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説明:

国道231号の石狩市浜益区幌(ぽろ)の集落を過ぎると道路は海岸にでて,山側は高さ50-60mの断崖が連続する.崖の浜益側は,ほぼ鉛直の柱状節理の発達した黒灰色の玄武岩溶岩である.この玄武岩は浜益玄武岩類と呼ばれるもので,全体は灰色に近い色をしている.緑がかったアメ色のかんらん石の結晶が散点している.崖を増毛方面に見ていくと崖の下部にレンガ色の層が見える.これは,溶岩の下底を示すクリンカーで溶岩流独特の岩相である.クリンカーの厚さは5m程度である.

さらに増毛方面に行くと下位の火山円礫岩が斜面主要部を占め,玄武岩溶岩は斜面上部にのみ見られるようになる.

浜益玄武岩類は恵岱岳玄武岩に対比され,約260ー300万年前に形成されたとされている.

【執筆者:石井 正之・嶋岡 博】

既存の指定など

暑寒別天売焼尻国定公園(1990年(平成2年)8月1日指定)

所在地

石狩市 浜益区幌

参考文献

Aoki,A. et al (1999) Stratigraphy and K-Ar ages of Tertiary volcanic rocks in the Hamamasu area northwestern Hokkaido,Japan.Jour.Geol.soc.Japan, Vol.105,No.5,341-351.
岡村 聡ほか(2000)中央北海道,浜益地域の新生代火山岩類のK-Ar年代と地球化学−島弧海溝部テクトニクスに起因するマグマ組成の時間的変化−.地質学雑,第106巻,第5号,330−346.