たおやかな尾根を持つ安山岩の山
無意根山
無意根山は北北東ー南南西に延びるなだらかな尾根を持つ山である.山体の基盤は新第三紀の地層で,その上位に無意根山基底溶岩,喜茂別岳基底溶岩が分布している.札幌側では標高1,200m付近から複輝石安山岩の無意根山溶岩となる.この溶岩の形成年代は約300万年前である.
無意根山の東斜面も西斜面も大規模な地すべり地形である.長尾山から無意根山に向かう途中の1269m峰付近のやせ尾根は東と西の地すべりの争奪を受けている.
既存の指定など
支笏・無意根 緑の回廊
無意根山周辺植物群落保護林(大蛇ヶ原湿原)
所在地
札幌市 南区定山渓
京極町
参考文献
土居繁雄(1953)5万分の1地質図幅「定山渓」および説明書.
Watanabe, Y. (1990) Pliocene to Pleistcene Volcanism and Related Vein-Type Mineralization in Sapporo-Iwanai Ditrict, Southwest Hokkaido, Japan.Mining Geol.40(5),289-298.
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