遠軽町白滝の白い壁
白滝層 凝灰岩
日本ジオパークの遠軽町白滝は「黒曜石の大露頭」や旧石器遺跡から産出する「黒曜石鏃」など“黒”のイメージが強いのですが,この露頭は雪のように真っ白です.ここは湧別川の南,白滝天狗平(東白滝)とよばれる台地の上です.
この台地にある火山灰採取跡地では掘削作業に伴い,新鮮な火山灰が見せる真っ白な壁が見られました.ただ残念ながら,現在は風化に伴ってやや茶色がかっています.白色流紋岩砕屑物が厚く堆積したこの地層には,再移動を示唆する弱いラミナ〜層理が観察されます.このことから本層は白滝層(国府谷ほか,1964)と判断されます.
所在地
遠軽町 白滝東白滝天狗平
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参考文献
国府谷 盛明・長谷川 潔・松井 公平(1964)5万分の1地質図幅「白滝(網走-33)」および同説明書.北海道開発庁,35p.
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