天狗の住む険しい山
小平 天狗山
小平蘂川が小平ダムにせき止められたおびらしべ湖には美しいカーブを描く滝見大橋が架かっている.しかし建造物や湖面の美しさにのみ目を奪われていてはもったいない.南西側の天狗山を見上げてみよう.層状構造が発達する絶壁が連続している.地層は北西に20〜30°で傾斜している.地層が1枚の板であることを実感できるであろうか?
この絶壁を構成する地層は「十五線沢層」である.全体的な岩相は灰色シルト質砂岩とされるが,天狗山付近では膨縮の著しい礫岩層が発達している.本層は羽幌地区に分布する,アンモナイトの産出も知られている,原の沢層に対比されるとされる.
所在地
小平町 滝下
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参考文献
道北地方地学懇話会 編(2000)道北の自然を歩く.北海道大学図書刊行会,269p.
対馬 坤六,田中 啓策,松野 久也,山口 昇一 (1958) 5万分の1地質図幅「達布(旭川-38)」および同説明書. 地質調査所, 74p.
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