支庁マップ網走支庁根室支庁釧路支庁十勝支庁日高支庁胆振支庁渡島支庁檜山支庁後志支庁石狩支庁空知支庁上川支庁留萌支庁宗谷支庁

 

icon_gaku 術的に重要な地質・地形

独特な base_kei 観をつくる地形・地質

icon_san 業活動と地域生活

その他の「地質 icon_i 産」

 

category_volcanocategory_tectonicscategory_sedimentologycategory_geographycategory_engineeringcategory_mineralcategory_fossilcategory_archaeologycategory_shaped-rock

 

候補サイト 全リスト

リスト一覧

更新されたサイト

 

リンクについて

このページへのリンクは自由です.なお,公開されている記事・写真についての引用等は著作者の了解が必要ですので,必ず御連絡下さい.
リンク元として以下のバナーをご使用ください.
Hyakusenbannar

 

SpryLicence

 

Powered by Lightbox v2.04

白亜の露頭

白亜の崖正面,国道229号線からのパノラマ. 【写真: 川村 信人】
次の写真

乙部漁港防波堤から見た白亜の露頭.【写真: 川村 信人】
前の写真

【写真: 】
前の写真

 乙部町館の岬周辺の海蝕崖には,ほぼ水平な互層からなる地層が見事に露出している.この露頭のそばには,乙部町教育委員会が設置した説明看板もあり,それには“白亜の崖”という名前が使われている.おそらくドーバー海峡のチョークの露頭をイメージしたものであろう.

 この露頭を構成する地層は主に新第三系鮮新統の館層である.館層は,砂岩・珪藻質シルト岩・礫岩の互層よりなる.シルト岩には著しい生物擾乱が認められる.礫岩層は黒色を呈し,その構造から重力流堆積物と考えられる.この互層中に厚さ数mのスランプ体が見られる場合もあり,全体として斜面堆積物であると考えられる.

 なおこの白亜の露頭は,姫川河口をはさんで対岸の乙部漁港から遠望することができる.『地層の頁(ページ)』を思わせるこの露頭は,地層システムの典型的な様相を我々に示してくれる.

【執筆者:川村信人】

所在地

乙部町 館の岬

リンク

mkawaの地質ブログ-白亜の露頭

参考文献

角 靖夫・垣見俊弘・水野篤行,1970,5万分の1地質図幅『江差』および同説明書.北海道開発庁,53 p.
石田正夫・垣見俊弘・平山次郎・秦 光男,1975,地域地質研究報告(5万分の1地質図幅)『館地域の地質』.地質調査所,52 p.