支笏・恵庭・樽前火山からのおくりもの
千歳空港南側に堆積するテフラ
この露頭は,千歳空港滑走路のすぐ南側に位置する火山灰採取場で,離陸・着陸する旅客機の窓からも見ることができる.採取場としては中規模のものであるが,支笏軽石流堆積物(Spfl:約4万年前)およびその上位のテフラをよく観察することができる標式的な露頭である(写真1).また採取場入り口付近の切り割では,傾いた地表面にほぼ平行に堆積する上位の降下軽石堆積物が,水平な軽石流堆積物をカットする産状が観察できる(写真2).
この採取場は,2005-2006年頃は許可を得れば立ち入ることができたが,現在は頻繁な造成作業が行われているため,立ち入りはできなくなっている.
所在地
苫小牧市 ペンケナイ川北方
リンク
参考文献
地学団体研究会札幌支部,1984,地質あんない 札幌の自然を歩く.北大図書刊行会,265p.
町田洋・荒井房夫,2003,新編火山灰アトラス.東大出版会,336p.
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