支笏カルデラ
支笏カルデラは,約4万年前の噴火後の大規模な陥没でできた直径約12 kmの凹地で,そこに雨水がたまり支笏湖となった(写真1).湖面の海抜は248 m,湖の最大水深は363 mである.支笏湖はその風光明媚さから,札幌圏の代表的な観光サイトとなっている.
支笏カルデラの外壁部には,恵庭岳・風不死(ふっぷし)岳・樽前山というカルデラ形成後の火山が形成されている.紋別岳は,支笏火山よりやや古い時代の火山である.これらの支笏カルデラを縁取る山々は,特に北広島市~長沼町周辺で非常に良く見え(写真2),その間に存在する支笏カルデラの規模の大きさを実感させてくれる.
既存の指定など
支笏洞爺国立公園
所在地
苫小牧市
白老町
千歳市
恵庭市
リンク
参考文献
北海道開発庁(1957)5万分の1地質図幅「樽前山(札幌-41)」および同説明書.51p.