-黒曜岩の種々の産状-
白滝黒曜石
旧石器時代以来の黒曜石の一大産地として知られる白滝黒曜石は,鮮新世の末に形成された幌加湧別カルデラ(和田ほか,2008)の内部やカルデラ壁に噴出したものとされています.ここでは,黒曜岩を見ることが出来る露頭のうち3箇所を紹介します.
1)赤石山林道(八号沢林道沿い)
・八号沢露頭:流紋岩の岩脈ないし溶岩の周辺が黒曜岩化したと考えられる露頭.
・球顆の沢露頭:北海道の天然記念物である露頭.
2)幌加湧別林道周辺の沢
・あじさいの滝露頭:この露頭では岩相の変化が観察できます.流紋岩溶岩→流紋岩・黒曜岩互層→黒曜岩→黒曜岩質火砕岩と側方変化します.
既存の指定など
北海道天然記念物
所在地
遠軽町 白滝
参考文献
木村英明,2005,北の黒曜石の道・白滝遺跡群.新泉社.
(社)全国地質調査業協会連合会,(特)地質情報整備・活用機構(GUPI)共編,2007,日本列島ジオサイト 地質百選.オーム社.
(特)地質情報整備・活用機構,(独)産業技術総合研究所 地質調査総合センター共編,2009,写真と図で見る 日本の地質.オーム社.