白滝黒曜石
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-黒曜岩の種々の産状-

白滝黒曜石

八号沢の露頭.この露頭全体が黒曜岩です.【写真: 加藤 孝幸】
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八号沢露頭の近接写真.流理が発達し微細な球顆や発砲痕が目立つ.流紋岩岩脈の周辺部あるいは溶岩の末端部と推定される.【写真: 加藤 孝幸】
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球顆の沢の黒曜岩.大きな球顆が流理に沿って配列しています.球顆は黒曜岩の流理形成中ないし形成後に少量の曹長石,白雲母の核の周りにクリストバル石やオパルCTがガラスを交代して生成したものです.【写真: 加藤 孝幸】
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あじさいの滝露頭.上部の白い部分は流紋岩溶岩で,その下位の黒灰色部は黒曜岩と流紋岩が数cm単位で互層している.【写真: 堀嶋 英俊】
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旧石器時代以来の黒曜石の一大産地として知られる白滝黒曜石は,鮮新世の末に形成された幌加湧別カルデラ(和田ほか,2008)の内部やカルデラ壁に噴出したものとされています.ここでは,黒曜岩を見ることが出来る露頭のうち3箇所を紹介します.

1)赤石山林道(八号沢林道沿い)

・八号沢露頭:流紋岩の岩脈ないし溶岩の周辺が黒曜岩化したと考えられる露頭.

・球顆の沢露頭:北海道の天然記念物である露頭.

2)幌加湧別林道周辺の沢

・あじさいの滝露頭:この露頭では岩相の変化が観察できます.流紋岩溶岩→流紋岩・黒曜岩互層→黒曜岩→黒曜岩質火砕岩と側方変化します.

【執筆者:川村信人・加藤孝幸・和田恵治・堀嶋英俊 亀和田俊一】

既存の指定など

北海道天然記念物

所在地

遠軽町 白滝

参考文献

木村英明,2005,北の黒曜石の道・白滝遺跡群.新泉社.
(社)全国地質調査業協会連合会,(特)地質情報整備・活用機構(GUPI)共編,2007,日本列島ジオサイト 地質百選.オーム社.
(特)地質情報整備・活用機構,(独)産業技術総合研究所 地質調査総合センター共編,2009,写真と図で見る 日本の地質.オーム社.