じょうご型カルデラの典型
濁川カルデラ
濁川カルデラは直径3km,五角形の小規模なカルデラである.海抜約−3,000mまでカルデラ壁が確認されていて、海抜-1,000m以深のカルデラの大きさは約700mである.地表に向かって開いた「じょうご型」をしている.現在のカルデラの地表面は,最も低いところで海抜約100mで河床堆積物で覆われている.
濁川カルデラ形成時に噴出した濁川テフラ(石倉層)の年代は,約12,000年前である.
所在地
森町 濁川
参考文献
黒墨秀行・土井宣夫(2003)濁川カルデラの内部構造.火山,第48巻,第3号,259−274.
北海道立地下資源調査所(1973)5万分の1地質図幅「濁川(札幌-75)」および同説明書書.28p.
柳井清治・鴈沢好博・古森康晴,1992,最終氷期末期に噴出した濁川テフラの層序と分布.地質学雑誌,第98巻,第2号,125−136.