奥尻町の鍋釣岩
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奥尻島のシンボル

奥尻町の鍋釣岩

鍋釣岩:全体が一つの貫入岩体であったものが,中央部が抜けて鍋の取ってのような形となった.右側に立っている人と比べるとその大きさが分かる.北海道南西沖地震前は陸続きであった.遠くに見えるのは花崗岩からなる赤岩岬である.【写真: 石井 正之】
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サイコロ状の節理が発達している.沖側の柱が細くなっている.右肩に生えている草は「ヒロハノヘビノボラズ」と言い,昭和初期には,すでに生えていたそうである.【写真: 石井 正之】
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岩の頂上付近の様子.【写真: 石井 正之】
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仏沢層の露頭:この付近は凝灰角礫岩が分布している.【写真: 石井 正之】
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奥尻島東海岸にある「鍋の取っ手」のような形の岩が鍋釣岩である.この岩は輝石や黒雲母の入った安山岩の貫入岩である.高さは19.5mあり,岩の伸びの方向はN80°Eである.周辺に分布している地層は,新第三紀中新世後期から鮮新世初めの砂岩・火砕岩類からなる仏沢層と呼ばれる地層である.

鍋釣岩は1993年7月12日の北海道南西沖地震の揺れと津波によって沖側の方の部分が崩落して細くなってしまったために約1億1千万円をかけて補修を行った.また,この地震の時に奥尻島では地盤がが0.5-1mほど沈下したために,鍋釣岩はそれまでのような陸続きではなくなってしまった.

【執筆者:石井 正之・嶋岡 博】

既存の指定など

奥尻町指定名勝(1999年7月26日指定)

所在地

奥尻町 奥尻

参考文献

岡村 聡(2010)奥尻島地域.日本地質学会(編),日本地方地質誌1 北海道地方,朝倉書店,179-180.
奥尻町教育委員会(2011)ふるさと奥尻通信 学芸活動だより第45号.
秦 光男・瀬川秀良・矢島淳吉(1982)地域地質研究報告(5万分の1地質図幅)「奥尻島北部および奥尻島南部地域の地質」.地質調査所,83p.