約5万年前に噴火を繰り返しできた溶岩ドーム
洞爺湖中島
約11万年前に大噴火にともなう陥没で形成された洞爺カルデラの中央に、約5万年前からはじまった火山活動で形成されたのが大島、観音島、弁天島、饅頭島からなる中島である.中島周辺の湖底深度は約175m,中島で最も高い峰は,大島北西側の円錐形の山で湖面からの高さは約370mである.湖底からの高さは545mで,藻岩山よりも高い立派な山である.岩質は輝石角閃石安山岩で,大島を構成する主要なドームは三つであるが、他の島や湖面に顔を出していないドームは合計で11個確認されている.
中島の噴火が終了した後,約2万年前頃から有珠山が活動を始めた.
既存の指定など
支笏洞爺国立公園
洞爺湖有珠山ジオパーク
所在地
洞爺湖町
壮瞥町
伊達市
参考文献
地質調査所(1956)5万分の1地質図幅「虻田(札幌-50)」および同説明書.84p.
曽屋龍典,勝井義雄,新井田清信,堺 幾久子,東宮昭彦,2007,有珠山火山地質図(第2版).産業技術総合研究所 地質調査総合センター.
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