苔に覆われた溶結凝灰岩
苔の洞門
苔の洞門は,国道276号線沿いの樽前山の北東側麓に位置している.1739年(元文4年)に樽前山が噴火したときに流れ出た火砕流が溶結凝灰岩となり,長い年月によって,沢水等により浸食されてできた渓谷である.普段は,水が流れていない涸れた沢である.渓谷は,深さ最大約10m,総延長約420メートルにも及ぶ切り立った谷壁をなしています.壁面の岩肌には,まるでビロードで覆われたかのように苔が密生し,美しく幻想的な景観を呈しています.
2001年(平成13年)に岩盤の一部が崩落したため,現在は,洞門入り口の観覧台までの見学に限定されています.
既存の指定など
支笏洞爺国立公園
所在地
千歳市 支寒内
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参考文献
北海道開発庁(1957)5万分の1地質図幅「樽前山(札幌-41)」および同説明書.51p.
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