約4万年前に大噴火を起こした支笏カルデラは支笏湖とその周辺の活火山ばかりではなく,広範囲に流れ出た火砕流が様々な恩恵をもたらした.恵庭岳や樽前山という火山活動を目の当たり見ることができ,周辺に温泉をもたらしただけでなく,支笏湖から流れ出る千歳川の清流を生みだし,その周辺に広大な緑の大地を形成した.支笏火砕流は北は札幌にまで達し,「支笏溶結凝灰岩」は明治初期から建築石材として利用されてきた.また,支笏湖の東では支笏火砕流から供給された地下水が湿原を形成した
支笏カルデラとその周辺の地質などをまとめてここに示す.
Presented by Editor Masayuki Ishii.