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円形の湖水が美しい

クッタラカルデラ

ジェット旅客機の窓から撮影した冬の倶多楽湖.右下に見えるのは,白老カーランド.【写真: 川村信人】
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白老町瑞穂付近から撮影したクッタラ・カルデラの外輪山.左側の一番高い部分が窟太郎山.一番右の鞍部のように見えるあたりが,倶多楽湖の東端になる.【写真: 川村信人】
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登別市登別漁港周辺に分布するクッタラ・カルデラの噴出物.下部に,特徴的な強溶結の火砕流堆積物(Kt-3)がある.露頭最上部の成層したテフラは支笏起源のもので,その下位にクッタラ起源の降下軽石堆積物がある.【写真: 川村信人】
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倶多楽(くったら)湖は,直径約3 km,湖面の海抜258 m,最大深 148 mの比較的小さなカルデラ湖である(写真1).ほぼ円形をしており,流入・流出河川がともにないという特徴がある.旅客機の窓から見ると,そのお釜のような姿には,感動させられる.カルデラが生成したのは,約4万年前と考えられている.

平地から見あげると,当然であるが倶多楽湖の湖面は見えず,外輪山もそれほど特徴的な山容を示していないので(写真2),予備知識がない限り,その存在に気づくのは難しい.

クッタラ・カルデラからの噴出物は,ポンアヨロ~登別漁港~蘭法華(らんぽうげ)岬にかけての海岸でよく観察することができる(写真3)

【執筆者:川村信人】

所在地

白老町

登別市

参考文献

北海道立地下資源調査所(1953)5万分の1地質図幅「登別温泉(札幌-61)」および同説明書.84p.
地学団体研究会札幌支部(1984)札幌の自然を歩く 地質あんない(第2版),北海道大学図書刊行会,

 

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