清流と白い河床
伊達市大滝の白絹の床
北湯沢温泉の谷間を流れる長流川河岸には,多くの泉源が分布している.同時に,この付近の河床は流紋岩の滑床(なめとこ)となっており,川の水の清浄さと相まって,「白絹の床」と呼ぶのにふさわしい景観をつくり出している.
この滑床を形成している流紋岩は,中新世前期〜中期の長流川層に属し,形成年代は900万年前より古い.この流紋岩は,石英ー絹雲母−緑泥石の鉱物組み合わせの変質作用を受けている.
既存の指定など
洞爺湖有珠山ジオパーク
所在地
伊達市 大滝区北湯沢温泉町
参考文献
八幡正弘(1992)北海道南部,西胆振地域の新生代後期の造佼史と変質作用.地下資源調査所報告,第64号,69-80.