火山島の海岸に寝そべる・・
利尻島の寝熊の岩
利尻島の西海岸沿いには,利尻火山の活動後期(約4万年前)に流れ出た沓形溶岩が分布しています.これは黒っぽい玄武岩質の岩石で,1mmほどのカンラン石や斜長石の結晶(斑晶)が目立ちます.また,表面には縄模様があったり,つぶれた袋状の重なりがあったりします.こうした溶岩の模様や構造はハワイ島に典型的に見られ,パホイホイ溶岩と呼ばれます.
この地点では,黒い岩肌が岩石の構造と侵食の加減によって熊が寝そべったように見えます.また,すぐ北側には横顔に見える「人面岩」が対峙しています.
所在地
利尻町 久連
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参考文献
北海道開発庁(1967)5万分の1地質図幅「利尻島(旭川-7,12,13)」および同説明書.29p.