小樽市民の憩いの山
小樽天狗山
小樽天狗山は小樽市の市街地に接近する標高532.5mの山である.北東および南西は急斜面であるのに対し,北西から南西にかけては緩斜面となっていて,於古発山(標高708m)や塩谷丸山(標高629.3m)へと続いている.
小樽天狗山を構成するのは黒色塊状硬質な安山岩で方状節理が発達している.ロープウェイ山頂駅の東尾根の展望台に露頭が見られる.
形成年代は約4.8Ma(Ma=百万年前)である.
標高300m付近から下方の斜面にはレンガ色をした自破砕状安山岩が分布しており,これが天狗山の基底をなしている.その下位には勝納川層(かつないがわそう:中新世後期)のハイアロクラスタイトが分布している.
既存の指定など
小樽天狗山自然景観保護地区
所在地
小樽市 天狗山,最上,松ヶ枝
参考文献
猪木幸男,垣見俊弘(1954)5万分の1図幅および説明書「小樽西部」工業技術院地質調査所.