茫々とした草原とハマナス
石狩川河口の砂丘と現世海浜
石狩川は,大雪山系石狩岳に源を発し,雨竜川,空知川,夕張川,千歳川,豊平川と合流し,国道231号の石狩河口橋(いしかりかこうきょう)付近で大きく屈曲し海岸線に平行に北東方向に向かい,石狩灯台の先で海に注いでいる.
はまなすの丘公園は石狩川が運んできた土砂が作った砂丘と現世海浜である.石狩砂丘は西暦400〜500年頃からの小海進よって形成され始め,西暦1,000〜1,200年頃(擦文期後期)には固定されたとされている.
石狩川河口は記録が残っている1874(明治7)年以来北東に約1,500mほど移動している.つまり,明治時代の河口は今の石狩灯台付近にあったことになる.
石狩灯台の北東約600m付近に5.1mの三角点があり,灯台付近は標高10mを越えている.
既存の指定など
石狩浜海浜植物
所在地
石狩市 浜町
参考文献
垣見俊弘(1958)5万分の1図幅,同説明書「石狩」.地質調査所.
山崎真一,山下俊彦(2004)長期の石狩川の浮遊砂の流砂量の変動と沿岸海域の底質特性.北海道開発土木研究所月報,No.617号,2-16.
松下勝秀(1979)石狩海岸平野における埋没地形と上部更新〜完新統について.第四紀研究,第18巻,第2号,69-78.
上杉 陽,遠藤邦彦(1973) 石狩海岸平野の地形と土壌について.第四紀研究,第12巻,第3号,115-124.