支庁マップ網走支庁根室支庁釧路支庁十勝支庁日高支庁胆振支庁渡島支庁檜山支庁後志支庁石狩支庁空知支庁上川支庁留萌支庁宗谷支庁

 

icon_gaku 術的に重要な地質・地形

独特な base_kei 観をつくる地形・地質

icon_san 業活動と地域生活

その他の「地質 icon_i 産」

 

category_volcanocategory_tectonicscategory_sedimentologycategory_geographycategory_engineeringcategory_mineralcategory_fossilcategory_archaeologycategory_shaped-rock

 

候補サイト 全リスト

リスト一覧

更新されたサイト

 

リンクについて

このページへのリンクは自由です.なお,公開されている記事・写真についての引用等は著作者の了解が必要ですので,必ず御連絡下さい.
リンク元として以下のバナーをご使用ください.
Hyakusenbannar

 

SpryLicence

 

Powered by Lightbox v2.04

柱状節理の溶岩と枕状溶岩

国道5号国富トンネルのドレライト

倶知安側から見た露頭 余市から国道5号を走ってきて岩内と倶知安の分岐三叉路の信号を過ぎるとすぐに国富トンネルがある.このトンネルを抜けてすぐ右に曲がり,川沿いの道路(旧国道)を入ると黒い崖がある.【写真: 石井 正之】
次の写真

全体の構造 下位に柱状節理の発達する塊状部があり,その上位に明瞭な境を持って枕状溶岩が見られる.【写真: 石井 正之】
前の写真 次の写真

下位の柱状節理 ほぼ上位の枕状溶岩の境界に直交して柱状節理が発達しているが,一部放射状に見える部分がある.【写真: 石井 正之】
前の写真 次の写真

上位の枕状溶岩 どのような環境で,このような構造の違いが出来たのか不明である.【写真: 石井 正之】
前の写真

国道のすぐ脇にある昔の採石場跡で見られる黒色の粗粒玄武岩である.露頭の下部には柱状(一部放射状)節理の発達した塊状部があり,その上部には枕状溶岩が見られる.

岩内図幅説明書では,この粗粒玄武岩は岩床状に貫入している所や岩脈となっている所などがあるとしている.時代は八雲層とされている.

陸上溶岩が海などに突っ込んで下がハイアロクラスタイト,上が塊状溶岩となっている例はある(例えば,山岸,1994)が,この露頭のように上位に枕状溶岩が形成されているのは珍しい.

古い採石場であり崖面は風化が進んでいるので,近寄る場合は頭上からの落石に十分な注意が必要である.

【執筆者:石井正之】

所在地

共和町 本村1

参考文献

広川 治,村山 正郎 (1955) 5万分の1地質図幅「岩内(札幌-27)」および同説明書. 地質調査所, 34p.
長谷川 清,小山内 熙 (1978) 国富−定山渓地域の地質と鉱床 −地質構造発達史を中心として−. 北海道立地下資源調査所, 5, 37p.
山岸 宏光 (1994) 水中火山岩‐アトラスと用語解説‐. 北海道大学図書刊行会, 195p.