新第三紀中新世の安山岩からなる柱状節理
簾舞安山岩の柱状節理
札幌市南区簾舞の御料橋~白川橋にかけての豊平川の河岸は、新第三紀中新世(約700万年前)に貫入した安山岩の柱状節理からなります。橋の上からでも見事な柱状節理を観察することができます。左岸側の河岸に下りると、柱状節理を輪切りにした形で六角形状の分離面がみられます。
柱状節理は、貫入した高温のマグマが冷えて固まる際に、体積が収縮することによって接触面から直交方向に割れ目が発達してできるものだと考えられています。簾舞安山岩の柱状節理は、ほぼ鉛直方向の節理が発達していることから、シート状の貫入もしくは陸上に堆積してできたものと思われます。
所在地
札幌市 南区簾舞 御料橋
参考文献
札幌市博物館活動センター編(2007)札幌市大型動物化石総合調査報告所.札幌市.
土居・小山内(1956)5万分の1地質図幅「石山」および同説明書.北海道立地下資源調査所.
地学団体研究会 札幌支部(1984)札幌の自然を歩く−第2版−.北海道大学出版会