ホタテ貝の化石床は圧巻
幌新太刀別川 連続化石層
本地域は白亜紀後期から新第三紀鮮新世後期までの地層が露出し,それぞれの時代を代表する脊椎・無脊椎動物化石が多産する.特に本サイトは,新第三紀中新世から鮮新世後期まで50層以上の化石層が露出し,絶滅種であるタカハシホタテの日本における出現期から衰退消失期までの標本を採取観察できるほか,クジラ類・カイギュウ類・鰭脚類等の貴重な脊椎動物化石も豊富に産出する.カイギュウ類に関しては北太平洋にのみ生息したDusisiren属とHydrodamalis属の両属が同地域から産出している世界で唯一の場所である.
掲載した写真の河床に化石が多産する.このサイトは「沼田町指定文化財」であるため化石の採取は禁じられている.ただし,沼田町化石館による化石採取会が行われており,これに参加することで観察できる.
既存の指定など
沼田町指定文化財第4号 天然記念物(1991年)
所在地
沼田町 恵比島第四
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参考文献
地質調査所(1995)5万分の1地質図幅「恵比島地域の地質(旭川-42)」および同説明書.61p.