縄文の海が残した砂山
紅葉山砂丘
紅葉山砂丘は新川中央橋付近から石狩川北東岸の美登位まで続く延長約15kmの古砂丘(内陸砂丘)である.最高標高点は花川6丁目付近の紅葉山三角点で17.6mである.
この砂丘を構成する砂層の粒径は0.1〜1.0mmの範囲にほぼ収まり,均等係数(Uc=D60/D10)は約1.3で非常に均質な砂である.
この砂丘の下部には,厚さ2m程度,幅は50〜100mの礫層が分布していて逆級化構造を示している.礫種はほとんど両輝石安山岩である.
紅葉山砂丘は縄文海進で海面が上昇した時に海岸砂丘として形成されたものであるが,その起源は古石狩湾と外海との間に形成された砂州である.
所在地
石狩市 花川 美登位
札幌市 手稲区前田
参考文献
小山内煕,杉本良也,北川芳男(1956)5万分の1地質図幅および説明書 札幌.29-33.北海道地下資源調査所.
いしかり博物誌/第1回 消えゆく5千年前の海岸線<http://www.city.ishikari.hokkaido.jp/ 内>