これぞ流紋岩
余市 モイレ岬の流紋岩
余市川河口左岸のモイレ岬は海底下に噴出した流紋岩溶岩や軽石凝灰岩で構成されている.
余市河口漁港に流紋岩岩体の露頭が保存されている.ここでは流離構造の発達した流紋岩中に北東−南西方向の角礫岩の岩脈が見られる.
岩脈周辺の流紋岩は微褶曲構造を示しており典型的な「流紋」岩ある.
この流理の発達した流紋岩の年代は6.7Ma(Ma=百万年前)で後期中新世である.
所在地
余市町 入舟町
参考文献
地学団体研究会札幌支部編(1984)札幌の自然を歩く 第2版.107p.
猪木幸男,垣見俊弘(1954)5万分の1地質図幅 小樽西部および同説明書.北海道開発庁.
岡村 聡,永田秀尚(2007)忍路・積丹半島の推定火山活動と岩石崩壊.地質雑,第113巻 補遺,日本地質学会大114年学術大会 見学旅行案内書,93-102.
Yamagishi,H.,Matsuda,Y.(1991)The Neogene submarine felsic rocks at Yoichi Beach,Shakotan Peninsula.Jour.Geol.Soc.Jpan,Vol.97,No.4,269-277.